ミラーズエッジ 批評感想レビュー

Mirror’s Edge。この動画はかなり終盤部分なのでネタバレ嫌だぁー、という人は見ないほうが良いです。白い屋外はPVなどで見飽きたと思うので暗い屋内からスタート。ビル内部の暗い青から外周部の黄金、そして外に出て夜の青から建物内部の白へと、目まぐるしく、しかし調和の取れた美しさに感動しました。展開も、静的なパズルシーンからダイナミックな戦闘シーンへと繋がっていく緩急の具合が素晴らしい。エレベーターを上った先、サーバールームの完全対称な造形もたまらない。

と、いうわけで演出が良いゲーム。ね、この音楽!この映像!当然、DLCマップも買う。このトレイラーは何回見たか分からないぐらいに見た。1月末か、早く来ないかな。ね、みんなSYNCHRONISMのCUBIC STORM好きだったでしょ?キューブいいよねいいよね。ね、みんなexception好きでしょ?立方体いいよねいいよね。

おっと、冒頭から演出が良いとか世界観が良いとか言っちゃうゲームってぶっちゃけクソゲーですよね!Yes!Yes!いや、No。少なくとも私は気に入ってる。どれだけ気に入ってるかというとMURAKUMOぐらいに、かな!分かりませんか、ごめんなさい。旧XboxにMURAKUMOというやたら期待されたわりにはガッカリ度の高いゲームがありまして。ほんと、微妙な、でも絶妙に味があって良いところが似通っててツボを刺激する。私のMURAKUMO好き度はこの辺の動画でも見てやってください。

ジャンプアクション

ステージは「ジャンプアクション」と「パズル」で構成されていて、残念ながらどちらも難あり。まずジャンプアクションのほうは何処へ行けば分からないので、全力疾走でステージクリア、というわけには行かず要所要所で止まって辺りを見回して考える必要がある。非常に、テンポ悪い。最低限の道筋はランナービジョン(キーとなる障害物が赤く表示される)で示されるものの、その量は意外と少なく頻繁に道に迷う。勿論、ルートが最初から最後まで示されているようでは過保護すぎて、一本道感ばかりが際だってしまうので、調整が難しいところではあるけれど。

パズル

そもそもパズルシーンがあること自体聞いてなかった。しかも意外と量が多いよ!Portalの空間貫通のようなギミックがあるわけでもない、ちょっと身体能力が高いというだけのゲーム性でパズルとなると、分かりにくいルートを探すというイライラ感の高い仕様になってしまうんだね。つまらなくはないけど面白くもない。ちなみにランナービジョンはパズルシーンではあまり役に立たなかったりする。

感想

「慣れたら」「ステージに習熟したら」爽快感たっぷりに動き回れて楽しい。慣れるまでは?雰囲気に酔ってればいいぢゃない。とっかかりは雰囲気ゲー、慣れたらタイムアタックゲー。雰囲気ゲーだけじゃ終わらないってだけで十分ぢゃない?パズルに関しても、一度解いたらあとはダラダラ過ごすだけの退屈さ、ではなくタイムアタックで「アクロバティックな動作を正確に出さなければならないゾーン」という、別の価値に変化するの大丈夫。よく聞く「特に後半ステージで敵が邪魔」も、慣れたら「敵をいかに避けてクリアタイムを縮めるか」という素敵要素に変わるしね。

敵に関しては、一周目はとりあえず邪魔そうな敵は殺す方向で行くと良い。一体目をスローモーションかけて(これの有効時間は存外長いので、敵のかなり前からかけるぐらいがぴったり)武器を奪い、奪った武器で皆殺し。これで敵UZEEEEというストレスはきっとなくなります。実績「武器を使わずクリア」なんてのはステージを習熟した二周目以降がお薦め。慣れるとスローモーションなしでポンポン武器奪えるから、武器使わずクリアも簡単になるしね。

ゲーム性は良く練られているものの如何せんタイムアタックが中心になっているので、ストーリーモードの一周目は行き詰まって辛く感じるところが多いかも。思うままにビルを駆け回れるんじゃなかったのかよ!みたいな。ただ、そこは雰囲気で十二分にカバー出来ているし、プレイ時間も短いのでクリアした勢いで二周目やタイムアタックモードに挑んでみれば、一周目でイラッと来た人もきっと楽しめる、はず。

いや、正直な話、私は一周目はかなりイラッて来てました。ジャンプでの踏み切り位置が手前だったために落下死、数え切れないほど。パイプにつかまるための横位置が少しズレたために落下死、数え切れないほど。パズルの道筋が分からなくて彷徨っているうちに3D酔いして気持ち悪くなったこと、数え切れないほど。でも、ラストチャプターをプレイしている時に忘れた。ラストチャプターの流れは美しい。最初から最後、そう、エンディングまで。終わりよければ何とやらじゃないけど鮮烈な印象を残してくれた。これで一周目の不満は消え去った。そして二周目以降はサクサクッとステージを駆け回れて楽しい。うん、いいじゃないか。

そういえば忘れてはいけないのは、HUDがとてもシンプルなところも良い。オプションで消せるとかじゃなくて、デフォルトでほとんどない。唯一レティクルだけはオプションで消す必要があるけど(銃所持時のみレティクル表示がお薦め)そのレティクルにしたって極小の点があるだけ。やっぱHUDがないと画面が広々として良いよ。このことは以前にRez HDの感想を書いたときにも言ったけれど、やっぱりないにこしたこたぁないです。

と、いうわけでお薦め度はかなり高いです。ていうか今年買ったパッケージゲームでは一番お気に入り度が高いかも。残念ながら世界的にもあまり売れてないようで(300万とか言ってたのに!)主人公の顔をあんな押しださなけりゃ馬鹿売れだったのに、とか思ってしまう。いや、作品的には主人公の顔はアレで全然いいんだけど(Portalだって主人公の顔は相当アレだし)パッケージだのに全面的に押し出すものかというと、さすがに、ね……。

Comment (2)

eki : (01/09 00:09)

こちらの近辺では、極めて前評判が高く、「アクションゲーム始まったな」とまで言われていたのですが、実際に遊んだ人はことごとく減点していました。シテージデザインのコンセプトを誤っているんじゃないか、という考察もありました。

neuecc : (01/09 01:27)

見た目とは裏腹に、中身は極めて古典的なジャンプアクションですね。
ゲームコンセプトの実現だけにいっぱいいっぱいで、
楽しませる、という部分への配慮に欠けた感があります。
更に敵兵の調整に完全に失敗してて、プレイヤーに恐ろしくストレスを与えるのが、
まあ、多くの人の不満の要因であり、私もここはダメだと思ってます。

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