kpm wrapでVS2015 Previewでもcsprojをkprojで参照する

この記事は土壇場駆け込みで爆誕したASP.NET Advent Calendar 2014の3日目の記事です。昨日はASP.NET Web API で Jil JSON Serializer を使ってみるでした。Jilいいよね、うん、使われるようになるといいと思ってます。

さて、次のASP.NET(ASP.NET 5/vNext)は、もうみんな薄々気付いていると思いますが、Web APIとかOwinとかは結局vNextにおいて……。口には出せなくても!絶対にオフィシャルにアナウンスされることはなくても!ふむ、まぁ、その辺は置いておきましょう、はい。そんな不穏なことはね!ね!というわけでそんなことは全く関係なく今回はkpm wrapの話です。何それ、というと、多分、今の間しか使うことはないと思います。いや、むしろ今の間だからこそ直接使う人はそんないないと思います。つまり、誰にとっても全く役に立たないお話。

失われたプロジェクト参照

なんとASP.NET 5(旧vNext、ちなみにMVCは6なので割と紛らわしいネーミングじゃ)のプロジェクトでは、csprojが参照できません。へー、どーいうことなのー?というとこーいうことです。

参照設定でプロジェクト選んでも参照できない!何がnot supportedだよ、クソが!じゃあどうするか、というと、ASP.NET 5 Class Libraryという新設されたK専用のクラスライブラリプロジェクトを選べば作れる。ほぅ……、そんなポータブルじゃなさすぎるクラスライブラリ作ってたまるか、何が嬉しくてクラスライブラリをウェブ専用(っぽく)しなきゃならんのだ!

別の道としてはNuGet経由でdllを渡すとか、そーいうアプローチが推奨されてて、それは一見良いように見えて全然よくないです。csprojを参照してソースコードと直にひっつくってのはすごく大事なんです。クラスライブラリもF12でソースにダイレクトに飛べる環境を作るのはめちゃくちゃ大事なんです。NuGetでdllで分離して理想的!だとかそんなお花畑理論に乗っかるきは毛頭ない。

kpm wrap

そんなわけでものすごく憤慨して、Kマジダメだわー、ありえないわー、センスないわー、ぐらいに思ってたりなかったりしたんですが、さすがに突っ込まれる。さすがに気づく。というわけで、最新のKRuntimeは、ちゃんとkprojでもcsprojを参照できるようになっています。また、一定の手順を踏めばVS2015でも参照が可能になります。さすがに次のバージョンのVS2015では(アルファ?ベータ?)対応してくると思うので、短い寿命のお話、或いはそういう風な仕組みになっているのねのお話。

まず、aspnet/HomeからDownload ZIPしてkvm.cmdを拾ってきます。こっから先はcmdで叩いていきます。まずkvm listすると1.0.0-beta1が入ってるのを確認できるはず。VS2015 Preview同梱がそれなんですね。というわけで、1.0.0-beta2を入れましょう。「kvm install latest」コマンドだと恐らく最新のmasterバージョンになってしまってよろしくないので、バージョン指定しましょう。MyGet - aspnetvnextを見るとバージョン確認できるので、そこから任意にバージョン指定でいれましょう。しかしそれでも404 NotFoundが返ってきてうまく入れられないことがあります!その場合は上のURLのところからKRE-CLR-x86のアイコンをクリックすれば生のnupkgが拾えるのでそいつを手で解凍して↓の場所に配置しましょう、nupkgをzipに変えるだけですがちゃんとNuGet.exeで展開してもいいです(どうでもいい)

あとは「%UserProfile%.kre\packages\」のbeta2のbinのとこにkpmが転がってるので、そいつでkpm wrapコマンドを叩けばOK。あとすると

kpm wrap "c:\ToaruWebApp\src\ToaruClassLibrary"
 
Wrapping project 'ToaruClassLibrary' for '.NETFramework,Version=v4.5'
  Source c:\ToaruWebApp\src\ToaruClassLibrary\ToaruClassLibrary.csproj
  Target c:\ToaruWebApp\wrap\ToaruClassLibrary\project.json
  Adding bin paths for '.NETFramework,Version=v4.5'
    Assembly: ../../src/ToaruClassLibrary/obj/{configuration}/ToaruClassLibrary.dll
    Pdb: ../../src/ToaruClassLibrary/obj/{configuration}/ToaruClassLibrary.pdb

というありがたいメッセージによりラッピングが完了します。あとはGUIからAdd Referenceすれば……、まぁ当然not supportedと怒られます。が、project.jsonを手編集すればいけるようになります!dependenciesに

"ToaruClassLibrary": "1.0.0.0"

とでも足してやれば(ちゃんとIntelliSenseも効いてる)あら不思議、謎の空っぽいASP.NETライブラリが追加されてリファレンスにもきちんと追加されてコードでも参照できるようになる(ようになる時もある、なんかむしろあんまうまく行かないことのほうが多いので、なんか別の条件というか再現手順間違えてるかも……とりあえず動かなかったらしょーがないということで!)

仕組み?

wrapコマンドを実行するとglobal.jsonが

{
  "sources": [
    "src",
    "test",
    "wrap"
  ]
}

になってます。global.jsonについてはmiso_soup3 Blog - ASP.NET 5 について一部に詳しく書いてありますが、プロジェクトを探すためのルートですね。で、増えたのはwrapで、wrapフォルダにこの場合だとToaruClassLibraryというASP.NET 5クラスライブラリプロジェクトができています。wrapコマンドにより生成される実体はこいつで、こいつのproject.jsonは

{
  "version": "1.0.0.0",
  "frameworks": {
    "net45": {
      "wrappedProject": "../../src/ToaruClassLibrary/ToaruClassLibrary.csproj",
      "bin": {
        "assembly": "../../src/ToaruClassLibrary/obj/{configuration}/ToaruClassLibrary.dll",
        "pdb": "../../src/ToaruClassLibrary/obj/{configuration}/ToaruClassLibrary.pdb"
      }
    }
  }
}

何が何なのかは、十分想像できそうですね。

というわけで、KのウェブプロジェクトがASP.NET 5 クラスライブラリしか参照できないという原則に変化はありません。ただしkpm wrapコマンドを叩くことでcsprojのdllから参照を作ってくれます。まぁ、dllということでビルドしないと反映されないじゃん!とかありますが、とりあえず一応実用上は問題ないレベルにまではなっている、かな……?(もしSubModuleとかで参照されてる共通ライブラリのcsprojが更新されたとして、各自のローカルで明示的にそれをリビルドしないと変更反映されないことになって不便そうだなあ、とか辛そうな点は幾らでも探せますけね)

まとめ

まぁ、VS上だとすっごく不安定で、動いたり動かなかったりって感じなんで、現状あんま実用性はない、かな……。とりあえず、次のバージョンぐらいではcsprojの参照も行けるようになった、という確認が取れた、というだけで十二分です。ASP.NET 5は仕組みがやりすぎに複雑で、VSとの統合もうまくいってるんだかいってないんだか(例えばVS2015でついにできるようになったウォッチウィンドウ上でのラムダ式が何故かASP.NETプロジェクトでは効かない、とか)ってところですが、まぁリリース版にはその辺も解決されるでしょう、と思いたい!

さて、明日のASP.NET Advent Calendar 2014はDapperの話のようです。Dapperは私もヘヴィに使ってますからね!楽しみです(ついちょっと前まで埋まってなかったんですがギリギリ繋がったようでホッ)

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Yoshifumi Kawai
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