Archive - 2019.06

C#のOpenTelemetry事情とCollectorをMagicOnionに実装した話

を、してきました。昨日。OpenCensus/OpenTelemetry meetup vol.2にて。

Implements OpenTelemetry Collector in DotNet from Yoshifumi Kawai

もともとトレースとかメトリクスの標準化として、OpenCensus(Google)陣営とOpenTracing(CNCF)陣営がいて、正直どっちも流行ってる気配を感じなかったのですが、合流してOpenTelemetryが爆誕!これは本当に今年の頭に発表されたばかりで、仕様策定が完了するのが今年9月(予定)といった感じで、まだ練ってる最中というところです。ただ全体的にはOpenCensusベースでSDKが組まれているので、OpenCensusの時点で完成度がある程度高かったSDKは、割とそのままでも使えそうな雰囲気はあります。

個人的な意義とかはスライドにも書きましたが、まあ、流行って欲しいですね。概念はめっちゃ良いと思うので、きっちり浸透して使われるようになって欲しい。ぎっはぶスターだけが尺度ではないとはいえ、リファレンス実装のJava版の125が最大スター数とか、ワールドワイドで注目度弱すぎないか!?みたいな気は、あります。大丈夫かな。大丈夫ですよね……。一応、参画企業は名だたるところも多いし仕様分裂してるわけでもないので、乗っかる価値はあるんじゃないかと、思います。

.NET SDKの事情

opentelemetry-dotnetで、メインに開発してるのはMicrosoftの人間が一人やってますね。GitHubの草で見ても毎日張り付いてopentelemetry系のなにかでなにかやってるので、仕事として専任で頑張ってるんじゃないでしょうか、多分。クオリティ的には高くもなく低くもなくというところで、過度に期待しなきゃあそんなもんでしょーということで受け入れられそうです。もともとJavaがリファレンス実装になってて、他の言語は、まず基本的なAPIはそれを踏襲すること、というところもあるので、あまりブーブー言ってもしょうがないかもしれません。

Collectorの実装がちょっと面白くて、AspNetCoreのCollectorHttpClientのCollectorは、 DiagnosticSourceという比較的新しい仕組みから情報を取るようになっています。これによって、プロファイラAPIによるAuto Instrumentによるパフォーマンス低下などもなく、しかし特にユーザーはなにもせずに、メトリクスが取得できるようになっています。

ADO.NETのCollectorがないのでDB系が取れないんですが、多分まだADO.NETがDiagnosticSourceに対応していないので、それが対応するまではやらないみたいなつもりなんだと思います。さすがにADO.NETのCollectorがないと話にならないでしょー。

まとめ

MagicOnionの事情としては実装のPRは用意してますが、まだMergeしてません。ただまぁ、スライドに書いたのですが、結構これらを入れるだけで、撮って出しでもいい感じのダッシュボードが作れるんじゃないかと思います。このへんは前職でリリースしたゲームのダッシュボードを作り込んだ経験が生きてるかな、ってのはありますね。いやほんと。

ともあれというわけで、私はOpenTelemetryにベットするんで、みんなも是非やっていきましょう!ね!流行らせないと未来はない!

MagicOnion勉強会を開催しました

【Unity / .NET Core】 MagicOnion勉強会。正確には開催してもらいました、ですが!バーチャルキャストさん、ありがとうございました!

こちらは私のスライド、 The Usage and Patterns of MagicOnion になります。

The Usage and Patterns of MagicOnion from Yoshifumi Kawai

実際何に使えるの、というところについて(妄想の)繋ぎ方を紹介したりしました。まぁ、ようするになんでも使えます、ということですね。

MagicOnionはGitHub Starも1000超えたので、野良ぽっと出謎ライブラリからは、少し脱却したんじゃないかと思います。まだメジャー級とは言い難いですが。アングラ級?

私はP2P推すのどうかなーって思ってるわけなんですが、その理由はポジショントーク、じゃなくて自分がサーバー書けるから、ってのは勿論あるんですが、本当にP2Pでいいんすかねー、というのがあり。実際真面目に。リレーサーバー用意するんだったらもう自前でやる領域を秒速で超えちゃうし、P2P→Dedicated Serverだと、機能制限されたサーバーモデル(サーバーがリレーとしてしか機能できなくてロジック積んだりモロモロができない)になっちゃうので微妙に感じたり、結局自前でやるならP2Pでもマッチングどうすんねんであったり、まぁもろもろ色々と。信頼できるクライアント -> サーバーのRPCが一つあるだけで、色々すっきり解決できるんじゃないのかなー、ってのはずっと思っているところで。

MagicOnionに問題がないとは言わないんですが、特にネイティブDLLは問題の塊なのでPure C#実装に変えたいねえ、そうすればプラットフォームの制限もなくなるしねえ、とかもあったりはあったりはあったりはしますが、まぁそのうちなんとかします:) コード生成に関しては肯定的なんですが(リフレクション拒否した非コードジェネレーションのモデルは、やれることにかなり制約入りますですのです)、現状のヘボジェネレーターはよろしくないのでそれも早急に直しまうす。インフラ系はドキュメントとかの拡充でカバーですかね、知識がいるのは事実なので。

発表一覧

勉強会レポ : 【Unity / .NET Core】 MagicOnion勉強会さんのところにまとまっているのですが、こちらでも改めてリンク集で。

これだけトークが集まって、大感謝です。

第二回の開催、は(あるとしても)当面先だとは思いますが、実際MagicOnionを使用した開発に入っているプロジェクトは割とないわけではない(?)という感じですので、ご安心を(?)。一応歴史的にはかなりの負荷を捌いている実績もあるので……!Cysharpとしても、「会社として」力を入れているところがあるので、その辺も安心材料に含めていただければと思っています。最悪、本当に困ったらお問い合わせ下されば色々解決のお手伝いもできるかもしれません。

また、CEDEC 2019ではUnity C# × gRPC × サーバーサイドKotlinによる次世代のサーバー/クライアント通信 〜ハイパフォーマンスな通信基盤の開発とMagicOnionによるリアルタイム通信の実現〜と第して、アプリボットさんと共同でセッションを行うので、そちらも是非是非。

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Yoshifumi Kawai
Microsoft MVP for Developer Technologies(C#)

April 2011
|
July 2020

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