第一回UniRx勉強会を開催しました+スライドまとめ
- 2015-06-20
と、いうわけかでUniRx勉強会を開催しました。当日の模様はtogetterまとめで。登録が150人ほど、生憎の雨天でしたが130人以上来てくださってめっちゃ嬉しかったですね。慣れないというかはぢめての主催+司会でその辺アレだったのですが、会場をお貸し下さったgloopsさんの手厚い協力のお陰で、なんとか成立させることができ、ほんとうに感謝です。
私の発表資料は「History & Practices for UniRx UniRxの歴史、或いは開発(中)タイトルの用例と落とし穴の回避法」になります。
あまりUniRx固有、という感じでもなく、また凄い話、でもなんでもない地味な内容なのですけれど、ちょっとはまると嫌だなー、けどはまりがちなポイントを説明してみた、といった感。地味すぎてトリとしてはなんともいえない感じでしたね、うむむむ。ちなみにReal World UniRxというのは、Real World Haskell―実戦で学ぶ関数型言語プログラミングという本が名前的には元ネタです。Real World、現実世界で使われるUniRx。というわけで要約すれば事例求む、みたいな。
はじめてのUniRx
toRisouPさんの発表です。
資料的価値が非常に高く、わかりやすい。めっちゃ読みこむと良いと思います、スゴクイイ!Cold/Hotとか大事なんですがむつかしいところですしねー。
若輩エンジニアから見たUniRxを利用したゲーム開発
gloopsの森永さんの発表です。
toRisouPさんのが中級者向けでしたので、こちらが初心者向けでしたね。UniRxがどういう風に自分の中で浸透というか理解が進んでいくか、というのがstep by stepで紹介されていて、伝わりやすいと思います。あと、全然紹介していなかったObservableTriggerまわりの応用が完璧に書かれていてすばら。
Interactive UI with UniRx
トライフォートの岩下さんのセッションです。
UniRxって基本的にスクリプティング領域の技術なので、とにかく地味!なのですが、このセッションは地味どころかDemo含め、めっちゃ伝わるし美しさ、手触りが伝わって凄かった。実際本日一番の感動でしたにゃ。
「ずいぶんとダサいライティングを使っているのね」〜UniRxを用いた物理ベースライティング制御〜
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの名雪さんのLTです。
色々なものへのReactiveな入力/出力ができるんじゃもん!と言ってはいるし興味はかなりあるのだけれど、自分でやったことが全くない領域で、それが実際になされてる様を目にするとオオーッってなりました。
その他
そういえば、ブログに書いてなかったんですがちょっと前に「Observable Everywhere - Rxの原則とUniRxにみるデータソースの見つけ方」という発表をしていました。
これ、自分的には結構良い内容だなー、と思っているので見たことないかたは是非目を通してもらえると。
まとめ
第一回、というわけなんですがかなり密度濃い内容になったのでは!?懇親会でも、自分の思っていたよりもずっと遥かに使い出している、注目している、という声をいただき嬉しかったですねー。もっとドンドン良くしていかなければ、と気が引き締まります。次回がいつになるかは完全不明(というか当分後かな?)ですが、やっていきたいなー、と思いましたです。
NotifyPropertyChangedGenerator - RoslynによるVS2015時代の変更通知プロパティの書き方
- 2015-06-13
半月前にIntroduction to NotifyPropertyChangedGeneratorというタイトルでセッションしてきました。
コードはGitHubで公開しているのと、NuGetでインストールもできます。
なにかというとVS2015のRoslynでのAnalyzerです。AnalyzerというとStyle Copに毛の生えたようなもの、をイメージしてしまうかもなのですが、全くそれだけじゃなく、真価はコードジェネレーターのほうにあると思っています。コンパイラでのエラーや警告も出せて、自然にVSやプロジェクトと統合されることから、Compiler Extension + Code Generatorとして私は捉えています。その例としてのINotifyPropertyChangedの生成となります。
POMO
Plain Old MVVM Object(笑)を定着させたいという意図は特にないのですが、割と語感が気に入ったので使ってみまふ。まぁとはいえ、やっぱ変更通知プロパティ程度で基底クラスを継承させるのは、そんなによろしいことではない、という認識はあるかなぁ、と。そのためのアプローチとして、こういったものが現実解にはなってくると思います、VS2015時代では。
さて、ちょうどufcppさんが【Roslynメタプログラミング】ValueChangedGaneratorを公開されました。アプローチが異なるわけですが、結構好みも出てくるかな、と思います。特に違いはpartialで外部ファイルに隔離 or 同一ファイル内で成形、は根本的に違うかもです。私はあまりpartialって好きではなくて、というのも結構迷子になるんですよね。いや、partial自体は素晴らしい機構でT4生成の時などに捗るんですが、このINotifyPropertyChanged程度のものでファイル分離されると、ファイル数が膨大になって、ちょっと……。また、プロパティのようなコードで触るものが外のファイルにあるのも、綺麗にはなるものの見通しは低下してしまうのではないかなあ、と。まぁ、この辺は良し悪しというかは好みかなー、といった感ですね。
色々なアプローチが考えられると思うので、色々試してみるのが良いと思います、Analyzer、可能性あって面白いです。ぜひ触ってみてくださいな。