MSDNの上のReactive Extensions
- 2011-06-15
DevLabsを卒業し、晴れて正式にData Developer Center入りしたReactive Extensionsですが、徐々に正式リリースへ向かう準備として、ついにドキュメントがMSDN入りを果たしました。
まだPre-releaseということで工事中の部分が多いですが、これはドキドキしますね。Getting Started with Rxはどんなところで使えるかの説明とダウンロード先について、Using Rxは詳細なドキュメント(まだ工事中項目も幾つか、でもかなり充実している感)、Reactive Extensions Class Libraryはリファレンス。必要十分には揃っていますね、あとは大きめのサンプルも欲しいところだけど、追加されるかな?
ところで、ツリー階層を見てください。
.NET Development直下です。何て素晴らしい位置にあるのか!Entity FrameworkやSilverlight などと同列に並べられているのを見ると、ついに始まったな、と感無量です。
その他のRx
Rx本体が順風満帆なのに比べると、RxJSとIx(EnumerableEx)はどうしちゃったのでしょう……。まず、RxJSは、やる気は一応あるみたいです。ダウンロードも可能ですしね。APIは随分更新されていなくて、.NET版Rxとかなり差が開いてしまいましたが(バグも幾つか見つかっているのですが)。今はRxチーム自体がドキュメント周りで忙しいということで手を付けてられないっぽく、ゆっくり待つしかないです。プロジェクト自体は死んでいないそうなので、そこだけは安心してもいいかと。(私は内心不安ですが!)
Ixのほうは、一旦死亡です。ダウンロードセンターはもとより、NuGetからも、もう手に入らなくなりました。が、しかし、完全終了ではなく、一旦引っ込めて練りなおして、Rxとは別枠となるかもですが提供する意思はあるそうで。「Don't worry. Ix is not disappearing forever.」とのこと。そこで、フィードバックが欲しいとのことなので、答えてあげるといいんじゃないかしら。Asking your input - Interactive Extensions functionality。私も好きなメソッドと嫌いなもの(XxxEnumerableがIntelliSenseを汚染して嫌いだった)、それとドサクサに紛れて再帰/ツリー探索系のメソッドを入れてよ!とリクエストしておきました。
NuGet
6月頭にバージョンが少し上がって、現在はStableがv1.0.10605、Experimentalがv1.1.10605が最新バージョンとなっています。そしてNuGetのパッケージ名も少し変化して、Stable版はRx-MainなどプリフィックスがRx-のもの、ExperimentalはRx_Experimental-MainなどプリフィックスがRx_Experimental-と完全に別れて提供されるようになりました。
と、まあ
そんなところです。最近は私もこうして、更新されたよー、と言うだけで、技術的な情報提供を怠っていてすみませんすみませんなので、徐々に再開していきたいと思います。Schedulerの話とか非常に重要なのに、このブログでは一度も書いていないですしね、全くもってイクない。こないだのセッションReactive Extensionsで非同期処理を簡単には非同期中心だったので、イベントサイドについての話もしっかりまとめたいなあ、とかも思いつつ。