ソーシャルゲームとわたくし

最近のWeb業界の風潮にならって、ちゃんとロクロ回しました!

猫も杓子もみんなソーシャルゲーム業界に行くんだなあ、とかポケーッと眺めていましたが、まさか私も行くとは全然思ってもいませんでした。というわけで、1月から転職したと書きましたけれど、株式会社gloopsで働いています。転職理由とかは、インタビューの通りです。C#を世間(といっても、技術系の人に、ですね)に強くアピールするにはどうすればいいのか、といったら、一番大事なのはそれで書かれたメジャーなアプリケーションなのです。PerlではてなやMixi、livedoorなどを思い浮かべる、RubyでCookpadを、ScalaでFoursquareやTwitterを、そういった憧れにも似た気持ちを浮かべさせるようなアプリケーションがなければいけなくて。

Stack OverflowはC#, ASP.NET MVCだし、TIOBEのプログラミング言語ランキングでは三位など、海外でのC#の地位は十分に高い。のですが、国内ではそれと比べれば全くもってない。日本で誰もが知る会社の誰もが知るアプリケーション、それがC#で書かれている。そういう状態にならなければ、日本で強く普及は無理だな、と。

ギョーム系アプリでは十分に強いじゃん、とかそうじゃなくて、私としてはもっと学生とかも憧れてガンガン使う感じであって欲しいんですよ。Visual Studioは無料版ありますし、学生向けの支援(DreamSparkなど)もやってはいますが、あまりリーチできてないのではないかなあ、って。そういうのって内からやりたいって気持ちが湧いてきて初めて支援があって嬉しい!になるわけで。

まあその領域だったら、やっぱゲームですよゲーム!なんというか、Unityブームのほうがずっと請求してるかもなのですかねー。というわけで第77回codeseek勉強会&第17回日本C#ユーザー会 勉強会 : C#とゲームでは、C#とゲーム全般を取り扱って、そのなかで弊社CTOの池田もソーシャルゲーム枠でセッション持ちますので、残席まだありますので是非是非どうぞ(宣伝)

ゲームもいいのですが、デスクトップアプリケーションもいいし(最近はあんまし流行らないですって?そうかもですがー)、モバイルアプリもいいし(Windows Phone 7よりも、MonoTouchやMono for Androidのほうが受けますな)、そして、ウェブアプリもいい。C#の持つ強みや範囲というのは、本当に、もっともっと知られて欲しいなって。

そんなようなことは入社初日にも言ったりなどしていて、今も当然変わってませんし、3ヶ月働いてきて、実現できる会社であると実感しています。2012 グループス MLB開幕戦の冠協賛や、最近はCMも増えてきたりなど、露出も増えてきて、勢いありますね。その勢いを止めない、加速させるためにも、まだまだ人が必要というわけで、求人バナーもかなり見かけてるんじゃないかと思います。というわけで弊社ではエンジニアを絶賛募集中なのでC#で書きたい!という人は是非是非お願いします(宣伝)

あと、私自身の目的としてはもう一つあって、日本ローカルだけじゃなく世界にも通用する技術力を掲示したいという欲求があります。その面でも、世界に向けても前進している(gloops International CEO冨田由紀治氏インタビュー - GAME Watch)のは、マッチしていました。とはいえ、まずは日本、です。そもそも全然半人前だと痛感する毎日で寝言は寝てから言え状態なので、日々鍛錬ですね。

ソーシャルゲーム

このサイトの前身はゲーム攻略サイト(Xbox系)で、2002年からです(このサイトのアレゲな配色はその頃から全く変わってないから、というのが大きな理由です)。また、特に好きなGeometry Warsなんて世界ランキングでもかなり上位だったりニコ動にプレイ動画を投稿したりする程度には、一応そこそこハードなゲーマーを自称していたのですが、最近はめっきりゲームとは遠ざかってしまいました。あうあう。完全にプログラミング系サイトですしねー。

というわけで、元ゲーマーとでもしませうか。で、ソーシャルゲーム。ゲーマーといったらソーシャルゲームは割と忌み嫌うという感じの!ふむ。まあでも、ほら、最近はアイドルマスター シンデレラガールズが(色々な意味で)話題だったり、それはそれで独特に面白さってのはあるんですね。いや、モゲマス面白いですよ、ガチャ地獄とか除いても普通に。必ず人と繋がり合う(それが衣装泥棒であっても)、それも緩やかに非同期に(MMORPGや対戦系は同期的ですから)というのは、独特なものがあると思います。

正直いって、まだ完全に面白さには繋がってないとは思いますが(特にゲーマー向けには)、このシンプルで非常に限られた中からゲーム性(と○○)を引き出すチャンスは転がっている、かもしれません。ずっとガラケー向けに貧相な画面とボタン連打だけで変わらない、わけでは、ない。スマートフォンの時代は来ているし、HTML5の流れだってあるし、それはソーシャルゲームだって同じなのです。

フロントエンドはモバイル向けというのを考慮しながらもリッチしなければならないし、バックエンドはハイパフォーマンスに耐えなければならない。課題は大量にありますが、だからこそ技術者としては挑戦しがいのある面白いテーマが山のように転がっています。例えばC# 5.0が非同期でハイパフォーマンスといったって、別にそんなのそこまで必要じゃないしなー、で終わってしまう状況もいっぱいあると思うのです。でも、弊社では、今すぐにでも必要なのだというぐらいに切羽詰ってる。C#の能力をフルに使いきることが求められる。これは楽しいですね?はい、楽しいです。

会社員ですからー

インタビュー記事が求人記事なので、会社員として宣伝しました!なので基本的にイイ事しか言いませんが、勿論イクナイ面もそれなりにあります。例えば最近の私の記事を見ると某テクノロジーをやたらDisってますが、なんでなんでしょうかねー、ふふり。とはいえ、不満に思うなら自分でぶち壊して再構築すればいいし、それが許される(勿論ちゃんと能力を証明したうえで)環境だとは思います。スキルある人が何の制約もなく存分に腕をふるえるのなら、素敵な話ではないでしょうか。

ちなみに私のスキルはC#/LINQに偏っていてウェブとかASP.NETの知識は並なので、毎日勉強です、人はそれを付け焼刃とも言う。

Profile

Yoshifumi Kawai

Cysharp, Inc
CEO/CTO

Microsoft MVP for Developer Technologies(C#)
April 2011
|
July 2024

Twitter:@neuecc GitHub:neuecc

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