RespClient - PowerShell向けのRedisクライアント/コマンドレット
- 2014-03-11
というものを作りました。
- GitHub - RespClient
- PM> Install-Package RespClient
例によってインストールはNuGetで。PowerShellのコマンドレットを含んでいるのでSystem.Management.Automationがないと動きません(多分、よく知らない)。
RESPって?
REdis Serialization Protocolです。RespClientは、何かのRedisClientのラッパーではなくて、自前でプロトコルを解釈してSocket経由で叩いてます。といっても、RESPは非常にシンプルなプロトコロでして、そんなに難しくはありません。作ろうと思った発端は、プロトコルの定義を見てて、先頭の識別子がEnumで
public enum RespType : byte
{
SimpleStrings = (byte)'+',
Erorrs = (byte)'-',
Integers = (byte)':',
BulkStrings = (byte)'$',
Arrays = (byte)'*'
}
こんな風に定義できて面白いなー、という、それがきっかけなのでした。ただ、せめて実用的なものを作りたいと思ったので、特にPowerShellに強くフォーカスするようにしています。
既存のクライアント、私が作ってるCloudStructuresなり、その元のBookSleeveなり、ServiceStack.Redisというのは、やはりC#から使うのが前提で、結構ヘヴィーだと思うのです、PowerShell的なコマンドラインインターフェイスで使うには。なので、Redis-Cli的な感覚で使える、Windowsネイティブのクライアントは、隙間産業的に、ちょうどなかったので良いかな、と。なので私にしては珍しくというか初めてコマンドレット作りましたし!
PowerShellコマンドレット
こんなふーに使います。
# モジュールはdllで提供されています。
Import-Module RespClient.dll
# RedisServerへのコネクションは、一度コネクションを張るとセッション中、ずっと維持されます。
# 他のパラメータは -Host, -Port, -Timeout があります。
Connect-RedisServer 127.0.0.1
# コマンドを送るのはSend-RedisCommandで。戻り値はUTF8Stringでデコードされます。
Send-RedisCommand "set test abcde"
# パイプラインモードもサポートしています。
Begin-RedisPipeline
Send-RedisCommand "set test fghijk"
Send-RedisCommand "incr testb"
Send-RedisCommand "incr testc"
Send-RedisCommand "get test"
Execute-RedisPipeline
# 明示的にコネクションを切るときはDisconnectしてください。
Disconnect-RedisServer
RespClient(.NET)
生の.NETクライアントのほうが、よりコマンドレット経由よりも高機能です。場合によってはPowerShellで使う場合も、コマンドレットではなくて、こちらを使ったほうがいいこともあるかもしれません。具体的な差は、バイナリセーフな値を投げることができるのと、戻り値のバイナリのデコード形式を自由に選べます。
using (var client = new Redis.Protocol.RespClient())
{
// string command
client.SendCommand("set a 1", Encoding.UTF8.GetString);
// binary safe command
client.SendCommand("set", new[] { Encoding.UTF8.GetBytes("test"), Encoding.UTF8.GetBytes("abcde") }, Encoding.UTF8.GetString);
// use pipeline
var results = client.UsePipeline()
.QueueCommand("incr a")
.QueueCommand("incrby b 10")
.QueueCommand("get a", Encoding.UTF8.GetString)
.Execute();
} // disconnect on dispose
まとめ
弊社でぎたぱそさんがたまに使ってます。(私は……そもそもあんま生で触る機会がなく、かな!?)